島根の片田舎から上京し、東京都多摩市に引っ越しました。
多摩大学経営情報学部に入学することになります。
このコラムでは、学内で出逢った先生方にスポットを当てて、
書きたいと思います。
当時の多摩大学は創立12年ほどの、新しく無名の大学でした。
とにかく教授陣が、とんでもないほど、豪華な方々でした。
ピータードラッカーの本を、日本で初めて広めた、
創業学長の野田一夫先生
オックスフォード大学出身、
英語教育の改革者、
グレゴリークラーク先生(弐代目学長)
ソニー社外取締役 経済再生諮問会議メンバー、
中谷巌先生(参代目学長)
経営思想家の田坂広志先生
テレビでおなじみの、経営コンサルタント野田稔先生
アメリカ五大会計事務所のひとつでシゴトを経験した、
超苦労人の公認会計士 秋山純一先生
同じくアメリカ五大会計事務所でシゴトを経験された
公認会計士 小見山満先生(日本公認会計士協会 副会長歴任)
日本能率協会出身の北矢行男先生
マーケティング分野では、気鋭の研究家 豊田裕貴先生
などなど、ここでは紹介しきれないほどの
そうそうたるメンバーがいらっしゃいました。
唸るほど為になる、授業という名のライブが、
ほぼ毎日続いている、という感じでした。
ちなみに実社会で、この先生方全てに、
コンサルティングを依頼した場合、
コンサル料は軽く億かかります。
勿論、そもそも、そう簡単には受けてくれません。
実学を重んじる多摩大学の教授陣は、
大学の先生だけやっていない方、
つまり実社会でシゴトを請け負う方々を、
積極的に採用するという
新しいスタイルの大学でした。
さきほどご紹介した先生方は、
皆それぞれ、事務所を運営していたり、
フリーランスの仕事と並行して、
大学で教壇を取るスタンスを取っていたのです。
卒業してもう15年以上経ちますけれど、
今思えばそんな大学はとっても珍しいですね。
「事業創造に特化した小さな塾」
といったニュアンスがしっくりきます。
先生方も非常に熱心で、
商売を志す者にとって、
魅力的なコンテンツを、
実例を交えながら提供してくださいました。
ちなみに、多摩大学の創業やコンセプトに関する、
詳しいお話は、Youtubeで、
野田一夫先生のインタビュー動画がアップされています。
よろしければそちらをご覧下さい。
15:28頃
「僕の今までの人生の中で、一番納得がいくモノが、多摩大学だね」
起業支援精鋭部隊としての先生方に恵まれて、
授業は勿論ですが、授業が終わった後に、
少しだけお話しをする雑談の機会が、
とても勉強になりました。
そのちょっとした雑談で、先生の本音が聞けるんですよね。
そこで、先生それぞれの人間性が出るというか。
この質問を、あの先生に言ったら、
どういったレスポンスが、返ってくるんだろうと。
ドキドキしながら話しかけたりしたもんです。
1年次に、この雑談を、気になる先生にさせて頂いて、
2年生後期から始まる、ゼミの先生を、
北矢先生に決めさせて頂きました。
時は経ち、就職に迷っていた4年生の時に、
1時間ほどお時間を頂いて、
北矢先生、小見山先生、豊田先生と
お話をさせて頂きました。
そのときの事を、今でも覚えています。
北矢先生は、ゼミの先生でもあり、
2年近くも渡って、深く関わって頂いた恩師ですから、
別の機会に詳しく話します。
小見山先生との一対一の対話は震えました。
何を仰って頂いたかは、割愛しますが、
アメリカ帰りの公認会計士の先生の持つ、
オープンマインドに触れた1時間でした。
21歳の僕にとって、
それはとても知的で勇ましいものでした。
小見山先生は、
多摩大学の先生の中で、
一番格好良かったなあ。
またいつかお逢いして、
お話をさせて頂きたいです!
豊田先生には、
ご自身のここまでに至る背景を、仰って頂いたんです。
自分が研究者として、
30歳までに芽が出なかったら、
父親と同じ自動車修理工になると、
デッドラインを決めたと。
自動販売機に、缶を補充するシゴトをしながら、
マーケティングの論文制作に打ち込んだハナシ。
本当凄まじかったなあ。
それはまさに、雑草のような、忍耐強い、
努力の魂のような先生でした。
自分のような並みのニンゲンに、
ご自身の背景を話して頂いて、
本当感謝です。
そして4年後、
大学を、無事卒業することになりました。
しかしながら、
やっぱりこの先生方に囲まれると、
ちょっとおかしくなるというか笑
起業したくなるに決まっているじゃないですか笑
何も出来ませんけど笑
屋台やろうなどと、
一見ふざけたことを皆に宣言しながら
卒業式を迎えることになります。
なんでそんなこと言ったって、
それはめちゃめちゃ学んで、
諸々絞られたから。
必ずや、小規模事業を創業するって、
この時期にココロに誓ったんだと思います。
ご一読頂き有り難う御座いました!
次回は、
大学1年生
です!
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