2023年3月17日に訓練校を卒業した後、
地球旅館に多くのお客さんが来て頂きました。
実に3年ぶりですね。
月に3人しか来客がなかったコロナ禍から、
月間200人は来て頂いたんじゃないかな。
あまりの急激な変わりっぷりに、
当初は少々動揺してしまいました。
目まぐるしく変わる状況の中で、
もう少しの間、
旅館業を継続することに決めました。
理由としては、空き時間で、
デスクワークをしたり、
次のステップの準備期間に、
時間を充てることが出来るという、
大いなるメリットがあるからです。
昨年から、
いくつか資格を取得する中で、
ひとつ心残りだった事は、
宅地建物取引士 国家資格取得への再挑戦です。
2020年10月に、
それなりの準備を以て、
国家試験に臨んだのですが、
結果は不合格。
あと2点足りない悔しさと、
300時間弱勉強した
疲れがどっと出て、
1週間くらい寝込んだことを覚えています。
訓練校に通って、
国家試験対策のために、
机に向かう習慣をある程度
身につけた僕は、
最後の挑戦と称して、
宅地建物取引士
国家試験に臨むことにしました。
2回目の挑戦で、
実践した勉強方法は、
「過去問だけやらないこと
直前対策用のテキストを写経すること
宅建講師の作成した、
改正問題に対する準備をすること」
でした。
1回目の挑戦で失敗したことは、
過去問だけ、
ただひたすらに、解き続けた事です。
その勉強方法が、
勉強のベースにある事は間違いないのですが、
宅建の国家試験は、
そういった勉強法だけでは、
合格できる設計になっていません。
地道に各分野の基礎を固めていく、
写経のような作業と、
新問題
(ほとんどが民法改正に関わるモノです)
への対策がカギになります。
具体的な対策としては、
住宅新報社のテキスト
「宅建士今年の出題ズバリ予想」を購入し、
それを写経しました。
この本は、おそらく、
最後の総まとめ的に用いる要点確認のテキストです。
見開き50項目に分類されていて、
余計な装飾がなく、
とてもシンプルに要約されている本でした。
これを8月頃から、ひたすら50項目写経しました。
それに加えて、新問題対策として、
ネットで検索してたどり着いた、
宅建講師 杉山人志さんの
テキストおよび模試を購入し、
解いてみました。
結果は惨憺たるもので、
これではまた不合格になるイメージが、
僕の背筋をゾクッとさせました。
その時に迫ってきた、
なんともいえない恐怖のなかで、
再認識したことがあります。
それは、
今回の再挑戦が、
宅建士国家試験の、
最後の挑戦であるという事です。
泣いても笑っても、
今回が最後の勉強にしようと、
改めて気を引き締めた瞬間でした。
そして、
ただ盲目的に頑張るということではなくて、
勉強の仕方を、
自分なりに創意工夫して、
日々改善していかなければ、
合格できる国家試験ではありません。
正しい角度で、毎日規則正しく、
積み上げていくことの大切さを、
このタイミングで再認識しました。
毎朝7時に起きて、
8時半から11時まで勉強。
それから旅館のお掃除と準備をして、
食事と昼寝。
3時から6時まで勉強。
これをひたすら3ヶ月間繰り返しました。
国家試験1週間前、
500時間は積み上げたであろう、
勉強の最後に行った、総仕上げの段階で、
いまだ見たこともない、
知識や問題のパターンが出てきたときには、
どれだけ奥が深い国家試験なんだろうと、
ため息が出てしまいました。
それでも最後のもうひと頑張りで、
地道に懸命に、対策を取っていきました。
そして臨んだ令和5年10月18日。
試験の手応えはありましたが、
若干の不安な気持ちもありました。
この国家試験は、
上位15〜17パーセントしか合格できない、
相対評価の試験になります。
自分が
上位15パーセント以内に入れているかどうか。
モヤモヤしながら
合格発表を約1ヶ月待たなくてはなりません。
そして待ち望んだ、11月下旬の合格発表の日。
ネットで検索して、
自分の受験番号が合格者一覧に掲載されていて、
翌日に合格証が簡易書留で送付されてきました。
開けて合格証書を開いた瞬間、
やっと肩の荷が下りて、安堵しました。
本当長かった。生涯有効の業務独占資格。
「宅地建物取引士」
宅地建物取引士に合格した事は、
ズバリ地球旅館の運営を継続できていたからです。
本年4月から再稼働出来た恩恵を、
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