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バイクで日本一周した噺 全国の路上に寝っ転がった47日間 前半

チャリ旅から1年が経った2002年の夏、

 

長い時間をかけて練ってきた、

日本一周バイクの旅がスタートすることになります。

 

下準備として、まず大学の友達から、

半分事故車になった、ビッグスクーターを格安で購入しました。

 

加えて、日本道路地図と、着替えと風呂道具と、

肩書きを旅人と記した名刺100枚と、デジカメとノートパソコンを揃えました。

 

この旅は一生涯の思い出になるだろうから、

毎日写真を撮って、日記を書いて、ウェブにアップロードしようと、

 

当時流行っていた、Yahoo!ジオシティーズで、ホームページを開設しました。

 

さらに、ウェブに詳しい友人から、

携帯電話から、ブログの更新が出来るように、

 

通信の設定をして頂き、旅の支度が整いました。

 

チャリ旅から、ちょうど1年後の8月1日に、

再び、同じ吉野家で、ひっそり壮行式が始まり、

 

ひっそり旅がスタートします笑

 

日本一周の旅の話は詳しく書くと、

とても一回で収まりきれませんから、

 

また別の機会にじっくり書き直したいと思います。

 

 

なぜ旅したんだろうと、当時のことを振り返ると、

 

一番の理由は、

 

実は体調がひどく悪くなっていたからなんです。

 

当時経営に関する本を、大学の図書館で借りて、

片っ端から数百冊くらい読んだせいか、

 

不眠症に陥っていたんです。

 

朝五時になっても寝ることができない。

 

当時は週に何回か空手もやっていたので、

肉体は結構疲れているんですが、全く眠気がおきない。

 

かなり異常な状態だと認識していました。

 

そうなったらもう、旅にいくしかないと笑 

 

昨年のチャリ旅のように、毎日ひたすら漕いで、

真っ黒に焼けて、ガツガツ飯を食って、

風呂に入って、落ちるように寝て、

 

というプロセスを再びやりたいと。

あの野人のような、カンカクを取り戻したいと、切に思っておりました。

 

そこで、日本一周バイクの旅という手段が思いつくわけです。

 

チャリ旅をやめた理由は、めちゃめちゃお金がかかるからです笑

とにかく食わないと倒れますから。

 

チャリ旅の最中は、普段の三倍くらい食べて飲んでました。

 

旅の2年目は、バイクで日本中を走って、

温泉に入って、デジカメで写真を撮って、

 

日記を書いて、寝袋でどっかに寝っ転ろうと。

 

安上がりで、且つ日本をざっと見渡して、

見聞を得る事が出来る、

 

今回の旅のスタイルが決まりました。

 

スタート初日から、毎朝、日の出と共に起きて、

下道で約300キロを粛々と走ることになります。

 

ちなみに旅を始めて、3日目には、体調はかなり良くなりました。

日焼けをして、外で寝て、肉体と精神のバランスが戻って来たんでしょう。

 

やっぱりすぐ治ったと思いましたね笑 

 

体調も戻り、幸先の良いスタートを切ることが出来、

ガンガン北上して、青森大間港に着きました。

 

ここから函館港にフェリーで向かいます。

 

北海道は、ずっとずっと雨でした。

2002年は、真夏の北海道に、梅雨前線がかかり、

 

弱い雨が、しとしと続く天候状態が続いていました。

雨対策として、カッパを着て、ゴーグルを付けて、走りました。

 

冷え切った体を温めるために、野宿は避けました。

 

ライダーハウスという、

1000円ほどで宿泊できる、相部屋の簡易宿所に、

よくお世話になりました。

 

そこでの旅人との交流は、めちゃ面白かったですね。

良い意味で、ニンゲン達が錯綜してるというか。

 

掘っ立て小屋のようなライダーハウスに、

全国中から人が集まり、それぞれ話をして夜を明かす。

 

職業も年齢も全然違うけれど、そこで出逢った方々と、

 

旅の話は勿論、

パソコンやウェブの詳しい話をしたり、

現在勉強しているジャンルの話をしたり、

バイクや車の構造についての話をしたり。

 

雑談という機会で、

皆がそれぞれ持っている詳しい話を、交換するわけです。

 

この雑談の持つチカラを、ひしひしと感じるわけです。

 

若人が、旅をしたいと思ったら迷わず北海道でしょう!

夏でしたら、漁や農業のアルバイトも宿飯付きであります。

 

何より集まっているニンゲン達が、

野人のような方ばっかりです笑

 

その方々と共同生活をするという、とても面白い体験が出来ますよ笑

 

そんなこんなで、

とっても濃い思い出が出来た、

北海道を後にして、

 

故郷の島根まで、バイクで、ひたすら走る事になります。

 

本州に入ると、ライダーハウスはほとんどありませんから、

基本野宿をしていました。

 

南下すればするほど、蒸し暑くなっていき、

蚊にもくわれて、そこそこ大変でしたが、

 

日を増すごとに、凄い充実感に包まれていました。

 

8月17日には、

出雲へ帰郷し、3日間、実家で寝っ転がって、体調を整えました。

 

気持ち新たに、旅の後半が、

8月下旬から、再スタートすることになります。

 

ご一読頂き有り難う御座いました!

 

次回は、

バイクで日本一周した噺 全国の路上に寝っ転がった47日間 後半

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